緊急事態宣言後のテレワーク導入率
2020/05/08
テレワークの実施率の真実
東京オリンピックで普及率が延びるだろうと思われていたテレワークが
皮肉なことに、東京オリンピックの開催を延期させてしまった
新型コロナウイルスによって広がっています。
緊急事態宣言を受けて、テレワークの実施率が倍増したとか、
経団連調査によると「97.8%」が実施しているとの、驚くべき結果もあります。
これが「実施率」という言葉のあいまいさで、
それに惑わされてしまいます。
この中の「実施」には、たとえば
・従業員の全員が毎日テレワーク中である
・従業員の全員が時々テレワーク中である
・従業員の一部が毎日テレワーク中である
・従業員の一部が時々テレワーク中である
・テレワークを実施したことがある
のようなパターンが含まれているのです。
さらに、正社員のみの状況を答えているケースも含まれています。
でも、そんなことを知らない私たちは
「従業員の全員が毎日テレワーク中である」と理解して判断してしまいます。
でもいろいろな条件を含めての「実施率」という同条件での比較ならば
ある程度の広がり具合をはかる指標となるでしょう。
テレワークの実施率
パーソナル総合研究所が調査した、緊急事態宣言前後の実施率の結果がありますので、
紹介します。
【3月の調査】全国、正社員、20~59歳男女、勤務先従業員人数10人以上 n=21,448
【4月の調査】全国の就業者 20~59歳男女、勤務先従業員人数10人以上 n=25,769
新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査より(パーソナル総合研究所)
1か月間で2.1倍にも増えたことがわかります。
これは全国対象ですが、東京都に限ってみれば、緊急事態宣言語は実施率が49.1%にも及びます。
テレワーカーの不安についての調査
この調査会社さんは、テレワークを行っている人の不安についてもアンケートをとっています。
1位 非対面のやりとりは、相手の気持ちがわかりにくく不安 37.4%
2位 上司や同僚から仕事をさぼっていると思われないか不安 28.4%
3位 出社する同僚の業務負担が増えていないか不安 26.4%
4位 相談しにくいと思われていないか不安 23.2%
5位 上司から公平・公正に評価してもらえるか不安 22.6%
私もテレワークを始めたことろは同じような不安がありました。
よろしかったら、「テレワークのスタート時の軋轢」もお読みください。
時間とともに、自身も会社も不安解消の方向にきっと変わっていきます。
今の状況が変わらないと思い込まず、深刻になりすぎないようにしましょう。
ちょうど1年前に「テレワークの導入率」についてもブログを書いています。
今の状況との比較になるかもしれません。
よろしかったら合わせてご覧ください。