テレワーカー・デイズ

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テレワークのスタート時の軋轢

今でこそテレワークにより、快適な環境で能率よく仕事ができていますが、
最初からうまくいったわけではありません。

今日は、私のテレワークが始まったばかりの時の話をしましょう。

私の会社にとってテレワークは、初めての導入でしたので、
そのスタート時は、少々混乱していました。
会社にとっても私にとっても、試行錯誤の連続だったといえます。

まず、社内の連絡はSkypeで行うことが決められました。

それから、朝・昼の1日2回の定時ミーティングがSkype で行われることになりました。

顔を見て話す

そして、1日の業務予定・結果を、口頭連絡だけでなく、
日報報告書に書き、会社にFAXすることが決まりました。

日報報告書は手書きでしたし、多種多様な仕事をしている私にとって、結構時間のかかる作業でした。

私の業務内容については、「私の仕事」をご覧ください。

1日2回ミーティングをし、日報報告書を書く作業がプラスされたことによって、
私の仕事時間は圧迫されるように感じました。

そしてだんだんとモヤモヤとした気持ちになっていったのです。

「在宅で仕事をする私を、もっと信用してくれてもいいんじゃないか」

「業務報告にそれほどの時間を使うのはもったいない」

「管理されすぎて窮屈」

はっきりと口に出せるはずはありませんが、私の態度で何となくわかったようです。

「日報を書くことは、仕事だと思って割り切ってください!」

オフィスに出社していれば、そこでどんな状態であろうとも、
会社に身を置いているわけですから、
会社に拘束している対価を給与として払うという、
会社にとって一応納得できる理由があるわけです。

でも在宅勤務になると、
会社にとって、どうしてもつきまとう、

「目の行き届かない場所で、本当に仕事をしているのだろうか」
「サボっているのではないだろうか」

という不安。

私に対しても、そんな不安を持たれるのだろう、という想像は当然していました。

そう思われることに恐れすら感じていたのです。

トイレに席を外したとき、偶然会社から電話がかかってきたらどうしよう、
さぼっていると誤解されたらどうしよう、

トイレに行くのさえ躊躇するようになりました。

案の定、会社から抜き打ちのように何度も電話がかかってくるようになりました。

まるで監視されているようだ、と感じるようになっていたのです。

モヤモヤ

あとから考えれば、会社はそんなつもりはなかったのかもしれませんが、
被害妄想のような心理状態になっていたのかもしれません。

私はずっと監視されているような息苦しさの中で仕事をするのがつらくなり、
Skype のスイッチを切りました。

でもそのことで、だんだんと自分の仕事に集中でき、精神的に落ち着き始めたのです。

そして、私は私でルールを作りました。

勤務中に自宅にかかってきた電話には出ない
セールスの訪問があっても対応しない
逆に、仕事が終わったら、会社の電話が鳴っても出ない

在宅勤務でも勤務時間内外はっきりと線引きをすることにしたのです。
それは、仕事をきちんとする上でも、プライベートを分ける意味でもよかったと思います。

手書きの日報は、自分の業務を振り返るという意味もあることはわかってきました。
何の業務がどのくらいの時間がかかるものかを判断する力が増して、
納期をより正しく伝えられるようになったのです。

かといって、手書きは面倒なことには変わりありませんでした。
そんな中、会社は、日報システムを独自に開発し始めていたのです。

そのことについては、また後日お話しすることにします。

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