テレワーカー・デイズ

テレワークで働く日常と、お役立ち情報をお届けします

ライフ 働く人へ 情報

アートな職場

2020/01/29

モダニズム建築のガイドツアー

先日、香川県庁東館免震装置と、建物内を見学するガイドツアーに参加してきました。
建物が耐震基準を満たしていないことから、大がかりな耐震改修工事を行い、
先月その工事が終了したため、県が企画したもので、参加費は無料です。
想定以上の応募があったようで、何組にも分かれて開催されました。

耐震改修工事ガイドツアー

丹下健三の初期の傑作

香川県庁東館

香川県庁東館

日本を代表する建築家 丹下健三の初期の傑作とされ、文化的価値の高い建造物。
日本の伝統である梁を、当時の建築技術の限界での細さで表現しています。
正面に見える内部のアート作品は、猪熊弦一郎の壁画「和敬清寂」

この建築物を保存するために、建て替えでなく、地下を掘り下げて耐震をするという方法
(免震レトロフィット工法)が選択されました。
工事は、地下を約7・2メートル掘り下げて行われました。
費用は約42億円。
工事の価値について、理解・納得してもらうためのツアーでもあるのでしょう。

巨大な免震装置

免震装置
免震装置は見学用に、ネームプレートがつけられ、ライトアップされていました。
ニュースでは見たものの、実際その装置のある空間に入った時、
天井が落ちてこないだろうな、とふと不安になりました。
実際に地震が起きれば、天井と床部分が違う動きをするんだ、と想像しながら・・・

丹下健三と猪熊弦一郎

建物内に入ると、猪熊弦一郎の壁画「和敬清寂」が現れます。

猪熊弦一郎の壁画「和敬清寂」

丹下健三を当時の香川県知事に紹介したのが、
高松市出身の洋画家・猪熊弦一郎だったそうです。

折しも先日、1940年幻に終わった東京五輪において、
猪熊弦一郎らに、大会のポスターと審査会の出席を依頼する手紙が発見されました。
当時の大会組織委員長だった徳川家達からの手紙です。

テーブルとイスは、丹下研究室デザインのもので、信楽焼が使われています。

そのほかにも、建物内にはさまざまなアート作品が点在しています。

丹下研究所がデザインして、県内の家具職人が制作した飾り棚などです。

飾り棚

モダンデザインは最近また見かけるようになったので、
古めかしいどころか、新鮮に感じます。

瀬戸内国際映画祭瀬戸内国際芸術祭を始めとして、芸術推しの香川県としては
観光資源のひとつを守ることは大事だったと理解できました。

アート空間で働くこと

県庁ホール

こんなアートに囲まれた中で働く県庁の人たちを羨ましく感じました。
毎日のことであれば、感動が続くわけでもないのかもしれませんが。

働く環境というのは、リラックスできたり、創造力を高めたりできる要素が
あるに越したことはありません。

最近では、働く人の居心地の良さを追求したような
リラックス空間のオフィスも誕生していますが、
まだまだごく一部です。

それに誰もが働きやすい場所というのは難しいものです。
個人によってその理想はまちまちですから。

その点、テレワークでは、職場環境を自分で選択、用意できます。
自分の好きな花や雑貨を飾ったり、お香をたいたりすることも、
自宅であれば他人に遠慮する必要がありませんし、
自分に合う土地で仕事をすることも可能です。

職場環境を自分の志向や健康状態に合わせることは、
仕事の能率化精度を高める効果もありますし、
自分自身が幸せに感じながら
もしくは苦痛を和らげながら働くことができる手段です。

-ライフ, 働く人へ, 情報