テレワーカー・デイズ

テレワークで働く日常と、お役立ち情報をお届けします

ライフ 働く人へ 経営者様へ

妊婦にやさしいテレワーク導入を

2019/08/03

私は8年前、テレワークを始める前までは普通のOLでした。

普通のOLの時に、二人の子どもを出産し、
産休(産前休暇・産後休暇)、育児休暇を取りました。

当時はまだ、結婚・出産を機に退職、という方が多く、
従業員数十名の小さな私の勤め先では、
産休制度の利用をする社員は、私が初めてだったのです。

妊婦

その時は自分から「結婚しても働きたい」「出産後も働きたい」と
強く要望した記憶はなく、
上司から「続けたらいいんじゃない?」と勧められて自然に従った結果だったと思います。

ですから、会社が率先して動いてくれましたので、
他の社員に対しても大きく気兼ねをする必要はありませんでした。

それでも出産後は1年近くを休むことになりますから、
できるだけ他の社員に迷惑がかからないよう、在宅で仕事をすることにしました。
それも会社からの提案でした。

勤務時間は1日4時間くらいです。

思えばその時が在宅勤務の初めての経験だったと思います。

当時はIoTのしくみもなく、週に一度の割合で、できた仕事を届けるために出社しました。

大変ではありましたが、産休・育休中に少しでも仕事に触れておくことは、
復帰したときのギャップを少なくするためには有効でした。

会社の理解や協力もあって、
仕事をしながらの妊娠・出産はスムーズに乗り越えられました。

ただ1点、とても困ったことがあります。

私は、切迫早産の可能性があると病院に告げられていました。

出産予定日が近づくと、おなかの張りが強くなることがしばしばで、
当時原付バイクで通勤していましたので、
転倒すれば危険だし、バイクの振動もよくないと思い始めました。

それでも産休に入るまで、まだあと3週間ほど日にちがありました。

当時の私は、出産後も長く休むことになるのに、
予定より早く休んでしまうことはできない、と考えていました。

原付バイクの通勤をやめて、どういう方法で出社すればいいのか、悩みました。
公共交通機関の電車は、満員状態で、バイク通勤より危険です。

タクシー利用だと、1日の収入が吹っ飛んでしまうくらいの料金がかかり、
若い私にとって考えられない選択でした。

通勤ラッシュ

そこで、自家用車で通勤していた後輩の女性社員に、朝だけ自分を迎えにきて、
同乗させてもらえないか頼みました。

3週間という期間限定の話だったので、なんとかOKしてもらいました。
もちろんガソリン代・駐車料金の一部を負担しました。
でも後輩にそんなことを頼むのは肩身が狭い思いでした。

その当時、妊娠時からテレワークという制度があれば、そんな思いもしなかったのになあ、と思います。

テレワークは、女性が出産・子育てをしながら働き続けるためには
とてもいい制度だと思います。

妊娠・出産・子育てには、さまざまな想定外が待ち受けていて、
それに対して、いつも解決方法を探り続けていかなければなりません。

女性が結婚・出産後も働き続けることが当たり前になってきた近年は
私からすれば恵まれた制度・環境が用意されていますが、
さらにテレワークという制度が広がれば、もっとストレスなく過ごせると思います。

従業員に出産後も仕事を続けてほしいと思う会社があるのでしたら、
妊娠中のテレワークOKなどの制度を設けるのはいかがでしょうか。

-ライフ, 働く人へ, 経営者様へ