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発病後のウイルスとの闘い

2020/05/08

レムデシビルとアビガン

新型コロナウイルスの治療薬について、
今夜、エボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」が、国内で初めて特例承認される見通しだそうです。
重症患者に対して使われる薬剤です。
副作用が心配ですが、病気が進んでも、まだ手段があるということは希望であり、光差すニュースです。

もう1つの治療薬候補として、
インフルエンザの治療薬の「アビガン」という名前もよく耳にします。
ウイルスの増殖を抑える働きがあり、初期に投与すると効果があるのではないかと期待されています。
しかし、投薬後の効き目が薬によるものか、患者自身の免疫力によるものか、
明らかにするまでまだ時間がかかるようです。

治療薬

薬投与のタイミング

当初、37.5度以上の熱が4日以上続いた人が新型コロナの疑いの対象者とされていたものが、
その条件が見直されるようです。
もっと早くに対処していれば、重症にならずに、あるいは、
命を失わずに済んだかもしれない例が増えたためです。

新型コロナウイルスを抑制する薬がはっきりとわかった時には、
1分でも1秒でも早く投与することが望まれます。
それが体のダメージを少なくし、助かった後の生活をも左右することだとわかるからです。

医師でもない私が「わかる」というのは、おこがましいですが、
私自身が体験したウイルスとの長い闘いからそう感じるのです。

ラムゼイ・ハント症候群

約10年前、ラムゼイ・ハント症候群にかかりました。
子どもの頃にかかった水疱瘡などのヘルペスウイルスが体内に潜んでおり、
それが肉体的・身体的ストレスなどによる免疫力低下により、再活性し、発病する病気です。

私は、この病気により顔の左半分が麻痺し、瞼を閉じることさえできなくなりました。
退院してからも顔面麻痺は続き、元に戻らないかもしれないという恐怖と1か月以上過ごしました。

この病気は「完治が難しく、後遺症が残る可能性もある」というものだったからです。

運命の分かれ道

しかし、今はほぼ後遺症が残っていません。
それは、自分で症状検索をし、ラムゼイ・ハント症候群だといち早く気づけたからです。

自分が今まで体験したことのない症状
・激しい耳鳴り
・頭皮がピリピリするような頭痛

「ハント症候群にちがいない!」と、近所の皮膚科医院に駆け込みました。
私の話を信じてくれて、翌日すぐに大きい病院に行けるように手配してくれました。
同時に抗ウイルス薬を処方してくれました。

これが後々、回復を早め、後遺症が残らない結果に結びついたのです。

一方、紹介された病院では、ラムゼイ・ハント症候群の特徴的な症状が出ていないと、
耳鼻咽喉科に回され「突発性難聴」の診断が下されました。

不安そうな私を見て、「じゃ念のために、引き続き抗ウイルス薬を飲んでおきますか」となったわけです。

その抗ウイルス薬は1日分が5千円近くする高額なものだったので、
医師も慎重だったのかもしれません。

神経にダメージを与えるウイルスをどれだけ早いタイミングで抑えるかが、
回復のカギであることは身をもって知る経験でした。

無事にたどり着くにはいくつかの分岐点がありました。
・普通でない症状に気づいたこと
・その症状検索をして病気に気づけたこと
・最初の医師が抗ウイルス薬を処方してくれたこと
・誤診した医師に不安を伝えられたこと

その分岐点のどこで躓いても、私の治療は遅れてしまい、今も顔面麻痺だったかもしれません。
その後の人生・生活も大きく変わっていたでしょう。
そう考えると、ひとつひとつの油断が許されなかったとわかるのです。

ヘルペスウイルスのように、新型コロナウイルスも再燃するという話もありますので、
早く抗ウイルス薬等ができて、病気に対抗できるようになってほしいと願います。

そして、自分の身体の不調にすぐに気づけること
忙しさの中で曖昧にしたり、年齢とともに年のせいしがちなので、
私自身も気を付けねばと思うこのごろです。

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