テレワーカー・デイズ

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杉田かおるさんの講演とCOPD

先日、「四国活性化プロジェクト2019」が高松で開催されたので、参加してきました。
女優の杉田かおるさんとマラソン選手だった市村有里さんが、講演されました。

国活性化プロジェクト2019

杉田かおるさんといえば、歯に衣着せぬ物言いで、どちらかというと不健康なイメージを勝手に持っていましたが、現在は日本健康生活推進協会の「健康マスター名誉リーダー」として各地で講演活動をしているそうです。

話を聞いていると、健康についてかなり勉強しご自身も実践されていることがわかり、そのせいか、以前より健康的で若々しく見えました。

杉田さんのお母様のこと

杉田さんのお母様は1日100本もたばこを吸うヘビースモーカーだったため、
慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患い、杉田さんはその介護の経験があります。
私も、母が同じ状態なので、その話にも興味があったわけです。

呼吸器リハビリ

杉田さんのお母様がかかられていた病院は、
呼吸器リハビリ」を熱心に行う病院だったようです。

「棺桶まで自分で歩いていきましょう」と言って、
寝たきりに極力させないよう、自力で歩いて生活が続けられるように
運動機能を維持するリハビリを行います。

呼吸がつらいと動きたくない → 動かないと運動機能が落ちる → 寝たきりにつながる

この負のスパイラルに陥らないようにする努力を続けさせます。

だから亡くなる少し前まで、リハビリを続けていたようで、
リハビリの様子を写真で紹介してくれたのですが、
お母様の表情は明るく、頑張ることに喜びを感じているように見受けられました。

リハビリを頑張るということ自体も生き甲斐になっていたのかもしれません。

私の母のこと

私の母が慢性閉塞性肺疾患(COPD)になったのもたばこが原因です。

喫煙
それと、手袋の縫製の内職が原因だったと思っています。
光が差し込む部屋で仕事をしていたのですが、手袋の裁断部から出たと思われる布の粉塵が、無数に舞っていたのを幼いころから見ていました。
あれを何十年も吸い続けたせいでもあるに違いないと思っています。

でも、そのことは母には言いません。私たちの生活を少しでも豊かにしようと内職をしていた母の行動を後悔させたくはないからです。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)
Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseの略。
気管支や肺に障害が起きて、呼吸がしにくくなる肺の慢性的な炎症性疾患で、以前は「肺気腫」と「慢性気管支炎」に分けられていた病気を総称してCOPDと呼ぶようになりました。喫煙と深い関わりがあります。

山奥に住む肺気腫患者の話

以前「ポツンと一軒家」というテレビ番組で、
ディレクターが山奥に住む住人に、不便な山の中の暮らしをする理由を質問しました。
問われた女性は、

主人が肺気腫になったので、空気のきれいな所で過ごすことした

と答えました。

そのおかげで、「肺気腫が治った」というのです。
肺気腫は治るものではなく、これ以上悪くしないというくらいしかできないと思いましたが、ご本人は「治った」と思うくらい良くなったのでしょう。

呼吸器を患っている人は空気のいい所で過ごすに越したことはありません。
でも仕事をかかえている以上、大抵の方は無理な選択ですね。

そんなとき、テレワークという働き方が生かされると思います。
実際、花粉症などのアレルギー疾患を抱えている人が、その人にとってできるだけ環境の良い場所でテレワークという形で働くことが少なくありません。

未病という考え方

健康ともいえないが、病気ともいえない状態を、東洋医学では「未病」というそうです。
今回参加したイベントも「未病をケアして健康寿命を延ばそう」というのがテーマのひとつです。

呼吸は生きている間ずっと続けている運動です。
健康寿命を延ばすためにも、肺を将来まできれいな状態でいるために、
今何に気を付けなければならないかを考えなければなりません。

自然豊かな場所で暮らすことが無理なら、部屋の中に空気清浄機を設置するとか、人混みの中ではマスクをつけるとかの、できる努力をすることが、将来につながっていくでしょう。

子どもころの私にもっと知識があれば、
母のたばこをやめさせたし、粉塵の舞う仕事場を改善してあげられたかも・・・
と残念な気持ちになります。

ここでブログを読んでくださって、知識を得るきっかけになったならば、ぜひ将来の自分のために、ご家族のためにケアする行動につなげてほしいと思います。

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